がん休眠療法(少量(低用量)抗がん剤治療)治療成績|東京都中央区銀座並木通りクリニックは内科・外科・呼吸器科の一般診療とがんの外来治療(腫瘍内科・緩和ケア内科)中心のクリニックです

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1.免疫療法は効くのか?効かないのか?~最新の動向について~
2.からだにやさしい少量抗がん剤治療について

がん休眠療法(少量(低用量)抗がん剤治療)
治療成績

銀座並木通りクリニックで行った、がん休眠療法(少量(低用量)抗がん剤治療)の治療成績を掲載します。

対象症例内訳

対象症例内訳
■総数:341症例
■男性:124例(36.4%)
 女性:217例(63.6%)
■年齢:21歳~89歳(平均60.6歳)
■病期:Ⅱ              2例(  0.6%)
    Ⅲ              28例(  8.2%)
    Ⅳ(前立腺がんの病期Dを含む) 308例(90.3%)
    脳腫瘍            1例(  0.3%)
    不明             2例(  0.6%)

幅広い年齢層に提供できているのが分かります。
最高年齢は90歳。高齢を理由に、標準抗がん剤治療ができない、もう治療が無い、といわれた患者さんでも、使用抗がん剤の少ない休眠療法なら、まだがんと闘えます。

がん休眠療法(少量(低用量)抗がん剤治療)導入理由

がん休眠療法(少量(低用量)抗がん剤治療)導入理由

がん休眠療法(少量(低用量)抗がん剤治療)導入理由を見てみます。
標準治療をやり終えた、副作用がつらく、これ以上の治療継続を希望しない、はじめから標準抗がん剤治療を希望しない、等の導入理由が全体の9割以上を占めます。この9割超の患者さんたちの共通点は、理由はどうであれ、標準治療の導入ができずに、「治療がない」という点です。

標準治療がなくなったから、やれなくなったからといっても、それは治療の終わりではありません。
休眠療法(少量(低用量)抗がん剤治療)ならまだまだがんと闘えます。

がん種別治療効果(n=341)

  CR PR SD PD
1 7 36 20 64
胃  0 1 9 17 27
大腸 0 2 15 21 38
直腸 0 0 7 7 14
乳腺 1 7 26 10 44
子宮頸部 0 2 4 13 19
子宮体部 0 1 1 3 5
卵巣 1 3 16 11 31
膵臓 0 2 8 17 27
胆嚢・胆管 0 1 2 4 7
腎盂臓 1 0 0 1 2
尿管 0 0 1 0 1
膀胱 0 1 0 2 3
前立腺 0 0 1 4 5
副腎 0 0 1 0 1
腹膜原発 0 0 3 3 6
悪性黒色腫 0 0 0 2 2
肝臓 0 0 0 3 3
腹腔内平滑筋腫 0 0 1 0 1
子宮平滑筋腫 0 0 2 2 4
脾臓血管肉腫 0 0 1 0 1
四肢横紋筋肉種 0 0 0 1 1
骨盤内肉腫 0 1 0 0 1
子宮がん肉腫 0 0 0 1 1
四肢MFH 0 1 0 0 1
食道 0 0 1 8 9
甲状腺 0 0 1 0 1
咽頭 0 0 3 3 6
肛門管 0 0 0 1 1
直腸カルチノイド 0 0 0 1 1
頭蓋内胚細胞腫 0 1 0 0 1
小腸原発 0 0 1 0 1
原発不明がん 0 0 0 1 1
重複がん 0 0 3 3 6
その他 0 0 2 3 5
  4 30 145 162 341
(1.2%) (8.8%) (42.5%) (47.5%) (100%)

治療効果と病理組織学的所見(n=341)

  CR PR SD PD 総数
腺がん 2 20 114 110 246
扁平上皮がん 0 0 11 28 39
小細胞がん 0 2 2 1 5
LCNEC(肺) 0 0 1 2 3
NEC 0 1 1 0 2
カルチノイド 0 0 0 1 1
尿路上皮がん 1 1 1 3 6
明細胞がん 0 0 3 3 6
平滑筋腫 0 0 3 2 5
横紋筋肉種 0 0 0 1 1
がん肉腫 0 0 0 2 2
血管肉腫 0 0 1 0 1
悪性黒色種 0 0 0 2 2
腺様嚢胞がん 0 0 1 0 1
副腎がん 0 0 1 0 1
肝細胞がん 0 0 0 2 2
MFH 0 1 0 0 1
小葉がん(乳腺) 0 1 0 0 1
髄様がん(乳腺) 0 1 0 0 1
腺扁平上皮がん(膵臓) 0 0 1 0 1
多形がん(肺) 0 0 0 1 1
大細胞がん(肺) 1 0 0 0 1
杯細胞腫瘍(脳) 0 1 0 0 1
顆粒膜細胞種(卵巣) 0 0 1 0 1
重複がん 0 0 3 3 6
不明 0 2 1 1 4
  4 30 145 162 341
(1.2%) (8.8%) (42.5%) (47.5%) (100%)

がん休眠療法の治療効果(RECIST基準)

がん休眠療法の治療効果(RECIST基準)

治療効果判定はRECIST(Response evaluation criteria in solid tumor)という一般的な固形がんの判定基準に準じました。治療の効果判定は、完全奏効(CR):がんが消えた、部分奏効(PR):がんが小さくなった、安定(SD):変わらない、進行(PD):がんが悪くなった、の4つに分けられます。

標準抗がん剤治療では4週間の治療効果の持続を「効果あり」としているので、がん休眠療法の場合も継続する治療の中で4週間以上CR、PR、SDといった疾患制御が持続した場合を治療効果ありと判定しました。がん種でバラツキはあるものの休眠療法施行症例全体で疾患制御率は(CR+PR+SD:がんが消えた+小さくなった+変わらない)は52.5%(179例/341例)と、2人に1人の割合で疾患制御を認めました。
参考までに奏功率(CR+PR:がんが消えた+小さくなった)は10%(34例/341例)でした。

当院の疾患制御期間や生存曲線などの解析データも持ち合わせていますが、必要以上に数字は見たくない患者さんもおられますので、ホームページ上での公表は控えさせていただきます。
当院受診された患者さんやご家族で、さらに踏み込んだ数字を知りたいと希望される方にのみ呈示しています。

がん休眠療法(少量抗がん剤治療)の副作用(CTCAE v4.0–JCOG)

がん休眠療法(少量(低用量)抗がん剤治療)の副作用です。 

がん休眠療法の副作用

副作用の判定は、米国国立がん研究所(National cancer institute)がつくった判定基準を用います。
CTC(Common Toxicity Criteria )グレードと言われ、全身症状、消化器症状、白血球数などの各項目の副作用(有害事象)について、判定しやすいように以下のように0から5までの段階評価(grading)を行います。

Grade 0 : 正常、正常/基準値範囲内、なし 
Grade 1 : 軽症/軽度の有害事象 
Grade 2 : 中等症/中等度の有害事象 
Grade 3 : 重症/高度の有害事象 
Grade 4 : 生命を脅かす又は活動不能にいたる有害事象 
Grade 5 : 有害事象による死亡(因果関係あり)

当院で行っている休眠療法(少量(低用量)抗がん剤治療)では、殆どがCTC(Common Toxicity Criteria )Grade 0~1です。
具体的に休眠療法で多い副作用として吐き気等の消化器症状があります。抗がん剤投与後2、3日目に見られます。しかしながら、ちょっとムカムカする程度が多く、軽い制吐剤を服用するか、場合によってはそのまま放置している方も少なくありません。少なくとも、吐き気止めは必需品とされる標準抗がん剤治療の副作用を経験した方に言わせると、吐き気はあったとしても“全然楽チン”だそうです。

使用抗がん剤によっては便秘なども比較的よく経験しますが、頑固な便秘になることは無く、緩下剤等で対処可能です。良く患者さんが気にされる“脱毛”も殆ど認めません。使用抗がん剤によってパラパラと抜けることはありますが、抜け止まります。骨髄抑制も起こった(というより骨髄抑制を起こさないように投与量をコントロールしている)としても、軽いことが多く、G-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)という白血球を増やす薬剤の使用頻度は、標準抗がん剤治療に比べるとはるかに少なくなります。投与抗がん剤量が少ないため、総じてがん休眠療法では、副作用は無いかあっても軽いので対応しやすいのが特徴です。

副作用の詳細

  副作用内容 度数 比率(%)
Grade 0   208 61
Grade 1 呕気 66 19.4
便秘 22 6.5
口内炎 4 1.2
味覚異常 8 2.3
嘔吐 2 0.6
下痢 1 0.3
食欲低下 1 0.3
舌の荒れ  1 0.3
脱毛 13 4
手足症候群 5 1.5
末梢神経障害 7 2.1
骨髄抑制 7 2.1
吃逆 1 0.3
倦怠感 1 0.3
耳鳴り 1 0.3
薬剤性肝障害 1 0.3
Grade 2 骨髄抑制 15 4.4
味覚異常 2 0.6
便秘 5 1.5
呕気 2 0.6
Grade 3 骨髄抑制 1 0.3
呕気 3 0.9
Grade 4 SJS  1 0.3
ショック 4 1.2

※ SJS:Stevens- Johnson syndrome

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